Rocky Linux 9でのAPM(Apache, PHP, MariaDB)インストール方法
1. システムパッケージの更新
まず、システムパッケージを最新の状態に更新します。
sudo dnf update -y
2. Apache(Apache HTTP Server)のインストール
Apache Webサーバーをインストールして有効化します。
sudo dnf install -y httpd
sudo systemctl enable --now httpd
ファイアウォールでHTTPおよびHTTPSトラフィックを許可します。
sudo firewall-cmd --permanent --add-service=http
sudo firewall-cmd --permanent --add-service=https
sudo firewall-cmd --reload
Webサーバーのステータスを確認します。
sudo systemctl status httpd
3. MariaDB(MySQL)データベースサーバーのインストール
MariaDBをインストールして有効化します。
sudo dnf install -y mariadb-server
sudo systemctl enable --now mariadb
セキュリティ設定を行います。
sudo mysql_secure_installation
インストールプロセスで以下のように設定することを推奨します。
- ルートパスワードの設定
- 匿名ユーザーの削除
- リモートルートログインの無効化
- テストデータベースの削除
- 権限テーブルのリフレッシュ
MariaDBのステータスを確認します。
sudo systemctl status mariadb
4. PHPのインストール
PHPと必要な拡張モジュールをインストールします。
sudo dnf install -y php php-mysqlnd php-cli php-common php-gd php-xml php-mbstring
インストールされたPHPのバージョンを確認します。
php -v
Apacheを再起動してPHPを適用します。
sudo systemctl restart httpd
5. テストページの作成
ApacheのデフォルトWebディレクトリ(/var/www/html/)にPHPテストファイルを作成します。
echo "<?php phpinfo(); ?>" | sudo tee /var/www/html/info.php
Webブラウザで http://サーバー_IP/info.php にアクセスし、PHP情報ページが正しく表示されることを確認します。
6. 追加設定 (オプション)
SELinux設定の変更
SELinuxが有効な場合、ApacheでPHPを実行できるように設定します。
sudo setsebool -P httpd_execmem 1
データベースの作成
MariaDBに接続し、新しいデータベースとユーザーを作成できます。
sudo mysql -u root -p
CREATE DATABASE mydb;
CREATE USER 'myuser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'mypassword';
GRANT ALL PRIVILEGES ON mydb.* TO 'myuser'@'localhost';
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT;
7. 結論
これでRocky Linux 9にAPM(Apache, PHP, MariaDB)環境が正常にインストールされました。PHPアプリケーションをデプロイし、追加のモジュールやセキュリティ設定を適用して最適化できます。
Comments